Part7の概要
PART7はPart5が短文問題に対して長文問題です。全部で54問あります。新聞記事、メール、Lineのようなメッセンジャー、広告などの様々な形式の長文が出題されます。それぞれの長文に対して2つから5つの設問がついています。
初めの29問は1つの文書でシングルパッセージと呼ばれます。中間の10問は2つの文書でダブルパッセージ、最後の15問は3つの文書でトリプルパッセージと呼ばれています。
文書の数は
- シングルパッセージは10文書
- ダブルパッセージは2文書×2セット=4文書
- トリプルパッセージは3文書×3セット=9文書
です。
文書は英検準1級や1級の長文のように長くて難しいものではないですが、問題数が多いため、時間内に解き切るのが難しい問題となっています。英検の長文は難しい問題をじっくりと考えるの対して、TOEICのpart7は易しめ問題を数多く解く形式になっています。
テストの解き方
PART7は全部で54問あり、1問につき約1分で解かなければなりません。リーディングパートでは105分の時間がありますが、Part5と6でそれぞれ10分ずつ使うのでPart7で使える時間は55分です。ですから1問1分の計算になります。
1問1分あれば余裕と思うかもしれませんが、90%以上の受験者は時間が足りないと思います。時間が余るのは超上級者と超初心者です。300点未満の超初心者は読める文書がないため時間が余ります。僕も最初はそうでした。
ほとんどの受験者は時間が足りないので、800点レベルまでは解けない問題は手を着けないのが良いと思います。Part7で難しいのは後半のダブルパッセージやトリプルパッセージよりもシングルパッセージの記事が難しいと思います。単語が難しいですし話が込みいっています。
まず、設問をちらっと見てどんな問題かを把握しておきます。その後、本文を最初から読んで行きます。虫食い読みは厳禁です。話の流れを掴むのはPart6と同様に重要です。
あとはこれだと思った回答を吟味しないことです。本当にそうなのか証拠を探しに本文に戻りたくなりますが、時間がないため、次の問題に移ったほうが得です。解き切ることを最優先に進めます。
800点レベルでも最後まで解ける人は少ないと思います。問題を飛ばさずに最後まで解き切ったら900点を超えるかあと一歩のところまで来ているいると思います。それほど最後まで解き切るのは難しい試験です。
Part7の勉強法
Part7を攻略するためには単語力と文法力が必須です。これがまだな方は下の勉強を始める前に単語力と文法力をつけましょう。
これが80%位完成したと思ったら、最初にすべきことは精読です。Part7は速く解く必要があるのですが、最初は正確に読む力をつけるのが先決です。ちゃんと読めない人が速読するなどもっとできません。単語だけを拾っていってもある程度はわかるかもしれませんがこのやり方ではすぐ点数は頭打ちになります。
精読は、文法、単語や熟語をきちんと把握してゆっくりと読み込んでいく練習方法です。ここでは分からない単語はきちんと調べて今度出てきたときはもう調べなくても済むようにしてください。また、文の構造(例えば、SVOC)をきちんと把握してください。
精読が 終われば音読をします。英文法がリズムとして蓄積されて、文法構成がわかるようになります。音読をすることで英語脳を作るのに最適です。音読は英語の勉強でかなり重要な練習方法です。英語を声に発することで通読よりも負荷がかかりますし、通読では見逃してしまうところにも気づくことができます。
音読が慣れてきたら速読に切り替えます。速読をすることで正確に英語を読み込む力を鍛えていきます。これはPart7に必要な力です。
高得点を目指したいならあとは多読を行っていきます。TOEIC本の文章を多読するのも良いのですが900点後半を目指すとなると、TOEIC本だけではなく新聞記事等も読んで見識を広げておく必要がありそうです。
まとめ
Part7はTOEICの本丸で、ここを制さないと高得点は望めません。すべての問題が解けるかにかかっていいます。700点を目指すなら塗り絵は20問以下、800点なら10問以下、900点なら最後まで解く必要があります。
Part7の点数を上げるのは難しいですが、じっくりと取り組んで着実に実力をつけていきましょう。