英検準1級とTOEIC800点はどちらが難しいでしょうか?今日はこれについて書きます。英語学習関連のサイトを眺めていくと英検準1級のほうが難しいという意見が多いです。ただ、僕はTOEIC700点前半で英検準1級が合格できたので一概にそうとは言えないなのでは?と思いました。一方、私の妻はTOEIC800点を超えていますが準1級には合格できていません。彼女は準1級のほうがやはり難しいと言っています。そこでちょっと分析してみたいと思います。
以下が私の準1級のレポートです。(ギリギリ合格ですいません。)どの項目もほぼ同じ結果ですが、僕はリーディングが一番得意だと思っていましたが、4技能とも点数はそれほど変わりませんでした。英語を仕事で書くことも多いのに意外にライティングは伸びなかったです。2次のスピーキングも大体同じで全部横並びの点数です。
以下が妻の準1級の結果です。リスニングとライティングは僕とほとんど変わりませんがライティングが少し悪かったようです。裏を返せばライティングを鍛えれば合格できそうなところまで来ています。準1級の合格者はライティングで稼いでる人が多いですね。全受験者のライティングの平均点は他の技能と比べて高めです。
以下は僕のTOEICのレポートです。点数はL:365、R:330点の695点。TOEICの場合、通常、リスニングのほうが点数を取りやすいらしく、リスニングがリーディングよりも100点以上高いことも珍しくないようです。ですが、僕の場合はリスニングとリーディングは毎回だいたい同じ点数です。リスニングが伸びなくて苦しんでいる最中です。
以下は妻のTOEICのレポートです。点数はL:455 R:370の825点です。一般的な800点取得者のようにリスニングの点数が高いです。妻曰く、TOEICのリスニングは簡単だそうです。
すこし脱線しましたが、上記から分かることは以下です。
(1)TOEICのリスニングが高得点だからといって英検のリスニングも高得点とは限らない。
(2)英検1次はライティングができないと合格できない。ライティングはTOEIC(L・R)対策のみではカバーできない。
(1)について、TOEICのリスニングは、part3と4の問題先読み効果が大きすぎるので正確なリスニング能力を反映してないと思われます。また、問題の傾向が毎回同じなのでストーリーの展開が読めるということもあると思います。それに比べて英検では先読みができないのでリスニングの地力が勝負になっていると思います。
(2)についてはTOEICにはライティングがないのでもろに点数に響きそうです。TOEIC学習者でライティングのトレーニングしている人はほとんどいないのではないでしょうか。TOEIC勉強の片手間に英検を受験すると英検のほうが難しく感じる理由の1つだと思います。
よって、TOEICのみを勉強してきた人はTOEIC800点より英検準1級のほうが難しく感じるのではないかと思います(逆に英検をメインに勉強している人は意外に対応できるのでは!?。)僕はNCC総合英語学院のやり方で勉強してきたのでTOEIC対策はやっていませんでした。(今はやっていますが・・・)なのでTOEIC700点台でも合格できたのだと思います。なお、NCCでは英検準1級はTOEICの700点に相当とあります。これはTOEIC対策せずに受験した場合の英検とTOEICの比較だと思います。
NCCではTOEIC対策に溺れては真の英語力が得られないと警告しています。TOEICで高得点を取ることは素晴らしいことですが本当の英語力はどうなんだろうと振り返ってみる必要があるようです。TOEIC対策だけをやってしまうと点数が実力とかけ離れてしまうので、真の英語力を身につけたい人は対策なしでTOEICを受験し、TOEICを意識することなしに勉強を続けるのが良いと思います。TOEIC対策なしのTOEICの点数は真の実力を示すことと思います。もちろん、昇格、転職でTOEICの点数が必要で時間的余裕がない人はサッと対策して高得点を取得することを否定するものではありません。
まとめると
・TOEIC対策している人
英検準1級のほうがTOEIC800点よりも難しい。
・TOEIC対策していない人
英検準1級はTOEIC700点レベルである。